隣は何を読む人ぞ?

ここ最近ありがたいことに
超絶忙しい日々を送っておりました。

2004年にシドニーにオープンしたわが古本屋も
気づけば今年で18年目。

ここに来て・・・
なんと初めてのプチバズり???

というのも、少し前に人気のTikTok-erさんが、
動画で当店のことを紹介してくださったようなのです!

それを見てたくさんのオージーの皆さまが
ほんだらけの存在を知ってくださるという
なんともありがたい展開になっていた模様。

さらにそれを見て、
「動画撮りに来てもいい?」という
別のTikTok-erさんも来てくれたりと
なんだかすんごい前代未聞の事態に。

もうね、おかしかったですよ・・・自分でも。
あふれるオージーティーンと若者を目の前にボーゼンの
古本屋のおばちゃんという絵面なんですから(笑)

既に常連のオージーの皆様も・・・

「TikTok見て大丈夫か心配した!」
(すごい人数がおしかけることになるからうちが対応できるか心配してくれていた!笑)

「TikTok見て皆来るよ!メルボルンから行くっていう人もいるよ!」
とかとか、様子見に来てくれたりとか!

お客さんまで一緒に心配までしてくれて・・・
ていうか何ちゅー店やねん(笑)!!

※当店は常にお客様と共に作り上げるお店、
ということでございます(>▽<)

ということで、TikTok効果にて、
イースターからスクールホリデーとにぎわった数週間。
色々大変でしたが、活気があるのは良いですね!
私もかなり勉強&刺激になって楽しかったです。

※若い気持ちをキープすることの重要性を痛感した・・・
(最近そういうの忘れて気ままにやりすぎてたからwww)

店内が日本人以外のお客様で
満たされているのを見ると、
「へ~!皆日本語読めるの?」と、
結構びっくりされる日本人のお客様も多いんですが、
本当に多くの方が日本語を話されるし、
お読みになるんですよ~!

とくに漫画で日本語を勉強するというのは定番中の定番。
しゃべるのは苦手だけど、
読むのは大丈夫という方も多いです。

でも・・・
「どんな本買っていかれるの?」

という質問もよくお受けします。

確かにそこ気になるところですよね?!

ということで、
今日は「隣は何を読む人ぞ?」

当店でオージーに人気の
日本の本ランキング~~~!!!

(前置き長くてゴメン!
→→→いつものことかwww)

ハイ!

【3位 】小説

昨今日本の小説を読むオージーのお客様が増えています。
特に人気なのがクラシカルな文芸作品。
夏目漱石、太宰治、芥川龍之介などは常に人気!

そのほかに人気なのはやはり村上春樹作品。
世界のムラカミ、ですよ。
村上作品は読み始めると連鎖するので
ごっそり買い求めていかれる方が多く常に品薄!!

村上春樹作品を売ってもいいよと言う方、
大歓迎ですので是非買取にお持ちください♪

もうひとつよしもとばなな作品も
テッパン人気の作品。
キッチン、TUGUMIなどの世界的代表作は強いです。

もちろんクオリティの高いものが人気ではありますが、
知名度、伝播されている情報量などにより
左右されている感はありますよね。
だからこそ「実は、これもいいよ」
というおススメが出来ることが、
私のような海外書店員(古本屋だけど 笑)の
大事な役目であり、もしかしたらそこから
海外でのブームの火付け役になるかも??
しれないのかなと思います。

われわれの選書とまた違うラインナップなので、
本当に見ていて面白いです。

続いて・・・

【2位】イラストレーション本・画集

アートに言葉の壁はない!
日本語がわからないという方でもアート系ならNo worries!

アニメや漫画の大型イラスト本やアート本はいつの時代も人気。
アニメ以外でも、伝統的な日本の芸術の大型本なども。
そういえば、タトゥーの彫師さんが
日本ならではのアート本を見に来られることが
よくあるというのも隠れた面白い傾向。

 

そして最後はもちろん・・・

【1位】まんが=MANGA

日本が世界に誇るアート「まんが」です。
まんがは本当に素晴らしい!

小さいころ(?)
「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい!」
ってよく聞いたフレーズのような気がしますが、
いえいえ漫画のパワーはヤヴァイですよ♪
じゃんじゃん使いましょう!

漫画が与える心のビタミンはすんごい効果大!
大人も子供もどんどん摂取して頂きたいです。

NARUTO(ナルト)、ONE PIECE(ワンピース)、
名探偵コナンなどの王道はもちろんですが、
最近のお問い合わせ上位は
「俺のヒーローアカデミア」「進撃の巨人」
「約束のネバーランド」など。

あと、少女コミックの熱狂的な人気がまたすごい。
「SHOJO」という単語は漫画好きの人に
普通に使われています。

また、忘れてはならないのは「BL」(ボーイズラブ)。
これまた強~烈な人気♪

 

さ、いかがでしたか?
どのような日本の本が、
どのような方にシドニーで求められているか、
少しだけお伝えできたかなと思います。

毎日こうして色々な方と接していると、
自分なりに色んな発見があります。

これ、日本では大人気なんだけど、
こっちでは全然だな~とか、
逆に日本ではもう人気も下火なのに、
こちらではまだまだ大人気だったり・・・
という違いも見えてくる。

でもこれを実際日々の対応の中で
感じられるポジションにいる人って結構限られていて
実は私のこの感じていることって、
実際調査レポートにしたら、
海外での日本ブームの今後に
もしかしたらかなり役立つのかもしれないなぁ・・・
と良く思う。

いつか「海外日本文化流行アナリスト」とか
「日本サブカルチャーイノベーター」
みたいな肩書で活躍してたりして・・・(笑)