【Q&A】なぜ医療と栄養学を学ぶのか?(暗黒時代話含)   

今日のSydney Platypusの記事は、僕がなぜ飲食業界を離れたのか?

そして20年続けた料理人生から全く違う医療という畑違いのジャンルに進もうと思ったのか?

について話します。

 

まさにこれは、とみんごさんのほんだらけ「フルオブブックス文学賞」のテーマ「出発・スタート」にマッチした内容じゃないか!

 

でも、これから書く内容をそのまま使っても「文学」っぽくないから絶対落選するパターンだなー。うーん、どうしよう。

 

 

さておき、それは後で考えるとして「なんで全く新しいことを始めようと思ったのか」について話します。

 

ちなみに哲学的なことを言いますが、

僕の言うこと書くことやることに”意味”というのは存在しません。在るのはあなた自身の”解釈”だけです。どうぞそのあたりをご理解の上、読み進めてください。

 

ほとんどの人は、今まで積み重ねてきたキャリアを捨ててまでして、他のことをやろうとしない。

 

理由は明白。

 

だって、現状のままが確実にラクだから。ラクだしストレスも少ない。

経験も知識も人脈も実績もどんな人でも5~10年続ければ、それなりにある程度自信が持てるレベルになると思う。

お金を稼ぐのも簡単になるし居心地もいい。

それに長くやってきていることが自分の得意分野でもあり、好きなこと、やりがいにも繋がる。

 

 

、、、 

 

 

僕は料理人として20年。

 

別に現時点で、料理がめちゃめちゃ自信があるとか思ってない。

そんなに大した功績や実績、賞とか星(こっちだとハット)とかも取ってない(というかあんま興味ない、いいわけかもしんないけど)

 

だから僕が言うことに対して説得力があるなんて思っていないし、ただの戯言(ざれごと)と捉えてもらってもいい。

 

 

まあでも、ここ(Sydney Platypus)は書きたいことを書く場所。

という認識で僕は書かせてもらっているので、気にせず、だれが何を思おうが好きなことを書くつもり。(とか言いながら実は結構気を使っているけど)

 

 

あともう一つ、さっき「全く新しいことを始める」とか言ったけど、

個人的には新しいわけではなく、結構前から医療とか栄養とか興味はあったし、ちょっと勉強はしていた。

 

 

、、、で、僕は他の料理人とちょっと違うことがあって、

料理人って「料理が好き」でこの世界に入ってきている人が多いが、 僕の場合、単に消去法でこの業界に入った。

 

「消去法って何?」と疑問に思うかもしれないが、答えを言う前にちょっと僕の過去を曝露しようと思う。

 

ひとつ言うと、

前提として、僕は誰よりも“天邪鬼(あまのじゃく)”ということを忘れないでいてほしい。

 

 

(ここでストーリー、、、)

高校は、名古屋でも一番と呼ばれるくらい頭が悪く、不良の多い工業高校だった。

 

バイクで暴走族が校庭を走り回り、金属バットで窓ガラスを割るなど、映画の「クローズ」を見て懐かしく過去を思い出すレベルの学校だった。

中学の友達からは、よく「おまえの高校の奴にカツアゲされた!」と文句を言われた(僕は何も悪くない)

とは言っても、僕はとてもまじめで、授業中にコンビニに行ったり、先生の車に”ギザ十”で傷をつけたり(ギザ十とは周りギザギザの古い年代の10円玉で車に傷をつけやすい)、タイヤをパンクさせるなど地味でカワイイいたずらくらいしかしていない。ケンカもめったにしない(理由は拳法黒帯だから、変に手を出せない)

髪の毛も肩まで伸ばしていたが染めてはいない。

 

部活はいたってスーパー地味な「ロボット部」そして全国でも一つしかないと言われる「車いす部」にもよく顔を出して車いすを作っていた。そして不真面目に「バスケ部」にも行き、でも表上は「将棋部」。でも放課後は科学の先生と囲碁をするという意味の分からない行動をしていた。

そのロボット部では全国大会まで行ったほどのレベルのオタぶりでもある。*ちなみに東海(中部)大会では断トツの優勝で、全国大会ではぶっちぎりで最下位( ゚Д゚)

 

不良のトップとも仲良しだったし、そしてアニ研(アニメ研究会)にも出入りし、エロゲー攻略研究もしていたくらい真面目な学生生活を送っていた。

 

教室で毎日起こる殴り合いはだいたい仲裁役。っていうかだいたいケンカは一瞬でカタがつくので傍観して、いい具合で止めに入る感じ。

 

不良・オタクどちらにもそこまで深く混じることのない、そんな中途半端な高校生活を送り、

生徒の80%が工業系会社へ就職。1%の超優等生が大学進学。残り19%は中退か退学の中。

 

僕は「周りと同じことがイヤ」という理由だけで、なぜか料理人になると決める。

 

理由は簡単。スーツやネクタイをするのが嫌い。

そして、

まったく“学”が無くても生きていける世界だと思ったから(当時は)

 

だって授業なんて、工業系の資格を取る時以外は寝ていた記憶しかない。

もしくはピアノの練習をしていた。机に鍵盤書いて。(当時ピアノが趣味)

のび太じゃないけど、真剣に受けたテストで0(ゼロ)点を取った時もある。その時のショックは計り知れない。「せめて名前書いた分1点でもくれればいいのに」と先生を恨んだこともある。

 

そして、さっき言ってた”消去法”という話になるんだけど、

当時若いなりに、世の中にホントに必要なものは何かを考えて、さまざまな職業を除外していったときに「僕だったらこれならできるかな」と思う分野が”料理”だったわけである。

*ちなみに当時僕は「白菜」と「キャベツ」の見分けがつかず妹にバカにされていた。

 

そして料理人という“食”という分野に携わっていたら、

 

「絶対に餓死することはない」

 

と思ったから。

 

衣食住の“衣”と“住”は無くても生きていけるが、”食”は無ければ生きていけない。

だから、食に関する仕事をしようと決めた。という理由も大きな理由の一つであります。

 

その時点で、他の多くの料理人と考え方が全然違う。

まあでも「絶対プロになるまではやり遂げる」という強い意志はあったので、殴られようが罵倒されようが料理人を辞めようと思ったことは一度もない。

 

 

 

(ここからいきなりハショるけど)

 

 

、、、そんな中での、

今回のキャリアチェンジの決断。

 

若いころの僕は、ホントにアホで、学生から社会人生活の時期ってインターネットとかパソコンとか流行りだしたころなんだけど、

 

「もしネットが世界から消えたら、ITのやつら絶対生きていけないだろ」

とか

「戦争とかなったら、料理できるやつ絶対有利」

「世界が滅びそうになったら、食に携わるやつが生き残る」

 

みたいな超極論の考えで生きていたので、結果それが「料理人になる」という単純な思考になった。

 

そして料理人になって、10年くらいたった後、、、

 

 

「、、、あれ?世界滅亡とか、全然現実にならなそう(笑)」

 

 

みたいなことを考え出した。(中二病がそのまま大人になった感じ)

 

「ちょっと思ってたより違うかも、、、」と本格的に考え出して、今に至ります。

 

 

 

、、、ってすいません。

なんかめっちゃくちゃ話が脱線したから、

 

最初に戻します。

 

 

、、、で、

 

医療とか、栄養学を勉強しはじめ、

周りの多くの人に「医者になるの?」「料理人辞めるの?」みたいなことをすげー聞かれる。

 

だからこの場で答えを言います。

「正直そんなこと自分でもよくわからん」 

というのが今の気持ちでもあるんだけど、

 

いきさつとしては、すっごいシンプルな話。

 

これまでの料理人生活を振り返ってきて、

そして多くの料理人を見てきて、一般人(飲食関係以外の人)もそうだけど、

 

【身体を壊して病気になって死ぬだろうと思われる未来予想図が見えたから】

 

っていうかほぼ高確率で、どこか身体を悪くして病気になる。そして辛く痛い思いをして死ぬ。

 

 

、、ような気がする。

 

 

もともとアレルギー持ち、虚弱体質の僕はさらにその可能性が高い。

 

だから、もっと自分の普段の生活ならびに食生活も含めてちゃんと理解し、

さらに人間の身体や、食べ物の栄養、そしてどのように機能するのかを知ることで、未来に起こりえる身体に起こる“事故・災難”を事前に防ぐことができると思ったから。

 

もちろん僕自身もそうだし、周りの人もそう。たぶん救えるはず。

 

 

 

 

そんだけ、、、。

 

 

 

 

 

もちろん、料理人でも、タバコ吸いまくりアル中で食生活偏りすぎでも、90歳越えてなお、お寿司握ってたり、第一線の調理場に立っている人も多くいる。

 

だから絶対とは思わない。

 

けど少なくとも僕の周りの多くの料理人や飲食関係者を見てきて、

だいたい糖尿病とか、腰を悪くしたり、痛風とか、もうバカみたいにパターンが読めてる。絶対そうなる予備軍だと僕自身「いつ身体を壊すか」とビクビクしながら生きているようにも感じていた。

 

そして、これは僕にとってある意味ずっと心に残っていること。

 

この場で初めて話す、過去の出来事なんだけど、、、

 

日本で働いていた調理場で、当時の料理長が糖尿病で亡くなった。

僕はその病気の辛さを真横でずっと見ていた。

 

母が看護師だったので、その症状や辛さは痛いほど教えられていた。

その料理長は休憩中に近くの病院に透析を受けに行き、帰ってきたらフラフラ、手はブルブル震わせながら包丁を握る。

 

そんな状態でも、さすが経験があるだけにすっごくキレイな料理を作るのだけど、その後亡くなり残った家族も悲惨。

 

そんな状況を見てきただけに、料理人としての生き方にもいささか疑問を抱かずにはいられない。

 

今思うと、そのころ(当時20代前半)から、料理人の在り方に疑問を抱いていたのだと思う。

 

だからこそ今、僕は料理人として片足をつっこみながらも、医療とか栄養とかの分野に、もう片足を踏み入れ、

これまでの料理人たちが踏み入ったことがないであろう(多分世界のどこかにはいると思うけど)新しいポジションを確立したいと思っただけ。

 

それには、どうしても身体の構造や栄養の知識が必要。

そして食の分野から通して、単に“美味しい料理”ではなく、本当に健康に生きるため、病気にならない料理・食生活を考えるべきだと思う。

 

あと下世話な話、世の中の健康ブームも盛り上がりを見せているので、これからの情勢を考えても色々と都合が良さそうだし需要もある。

 

別に他の料理人を否定するわけでも、ディスるわけでも、バカにするわけでもない。

 

単に僕とは考え方が違う。

 

ただそれだけ。

ひとそれぞれ違うんだし「置かれた場所で花を咲かせる」という考え方も大事だと思う。

生き方や自分の仕事・ポリシーを第一優先させてもいいと思う。

 

だから他人がやることに対して、とやかく言うつもりは毛頭ない。

 

 

僕の考えとして、 

食に携わる人には、まずは自分が健康でずっと仕事ができていることを周りに認識させた方がいい。

 

じゃないと未来の飲食業界は先が見えない。

 

と思っている。

 

 

、、って話が大きくなるとややこしいのでここまでにして、

 

 

とりあえず「自分の身体は大事にしよう」と言いたい。

 

そして食を通して多くの人を治す。というより“事前に病気になるのを防ぐ”ために、もっと伝えることがあるのではないかと感じている。

 

そのために新しいスタートを切っているんです。そして学生時代に勉強して来なかった”ツケ”が回ってきてエラく大変な思いをして「ヒーヒー」言っているのである。

 

なんてことを伝えながらも、糖分やアルコールを摂取しながら今のこの記事を書いている僕はまぎれもないドアホであったりする(笑)

 

やべー、ブログに時間かけ過ぎた。はやくベンキョしよ。