「なんでID見せなきゃいけないの?」

すごくどうでもいいことを、一日中考えてしまうことってあると思います。

そんな話です。

「なんでID見せなきゃいけないの?」

シャイで勇気のない僕はその一言を言うことができず、その日はモヤモヤした日を過ごしました。

IDとは身分証明書のことだけど、最近は特に持ち歩いたり、使うことが多くなった。

IDを他人に見せる時って、だいたいはちゃんとした理由があって「ID見せろ」と言われる。

だから、特に文句も無く、でもわざわざカバンや財布、ポケットからIDを出すので、面倒くさいと思いながら見せるものだ。

今回の件については、なぜIDを見せなければならなかったのかが、今でもよくわからない。

というのも、お酒を買うときに「ID見せて」と言われたからです。

通常、お酒を買うときにID見せるのは、年齢を確認するためだと思う。

でも、今回のケースは「???」

結果的には、「若く見られたんだから素直に喜べばいいじゃん」という話だけど、

その酒屋(リカーショップ)には、今までに少なくとも100回以上は行っている。200回以上かもしれない。

そして、IDの証明を求めてきたお兄さんは、昔からの店員で、とても愛想がよく、たぶん今までに50回以上はその人にお会計してもらっている。簡単な会話は何回もしたことがある。

だから、油断した。

ワイン2本持ってレジに行ったら、その愛想のいい兄ちゃんが、

「ID見せてねー」と言った。

聞こえたけど、何かの間違いだろと思い、普通にお会計しようとしたら、もう一度「ID見せて」と言われた。

その場は何も言わずID見せて、買い物は終わった。

「いつも買いに来てんじゃん」って気楽に言えば良かったんだけど、言わずにそのまま出ていった。

こういうのって、結構あとを引く。

一言だけでも言えば良かったのに、言えなかった後悔。

例えると、学生の時に好きな子に、告白できなかったり、デートに誘えなかったりなどの後悔に似ている。

だから今でも考えてしまう。そしてなぜあいつは「IDを見せろ」と言ったのか?

理由を考えてみた。

★理由1

単に僕が存在感なさすぎなので、何十回も行っているのにも関わらず、まったく覚えてくれていなかった。

つまり単に、年齢確認のために聞いた。

★理由2

理由1にプラスして、マスクしていたので顔がとてもわかりずらかった。これも年齢確認のため。

さらに、その数日前にホットヨガに行って、お肌ツルツルになったので、いつもより若く見えた可能性がある、、、かも。

★理由3

その兄ちゃんはたぶんアッチの人なので、異性として興味を持たれた。

だから、年齢認証にかこつけて僕の身元を探りたかった。

★理由4

僕が挙動不審に見えて、怪しそうに見えた。

★理由5

実は冗談で、「なんでやねん!」とつっこみを入れてほしかった。

「若く見られたんでしょ?素直に喜べよ」という話だけど、普段生活していて、予想しない出来事ってなんだかんだ考える。

アジア人はよく若く見られるというけど、正直自分自身、

客観的に見ても、どこからどう見ても、マスクしたとしても、17歳以下には見えないだろ

なんて思ってしまう。

と言う前に、すごく常連なので、いくら存在感なくても「いいかげん顔覚えろよ」とも思う。

でももしかしたら、理由3のように「興味を持たれて、名前とか年齢とか知りたいな?」と思い、仕事という体で、聞かれた可能性もなくはない。

理由4の「不審者と思われる」

普段の僕ならその場にずっと立ち、何買おうか考えこむことがあるし、店内を何度もウロウロすることもあるので、怪しまれているときはあり得る。

けど今回に限っては店内滞在時間も短かく、ストレートで迷わず買ったのでそれもないと思う。

理由5の「つっこみを入れて欲しかった」というのは、可能性は限りなく低いが、たぶん何か冗談ぽく言ったら、それなりに冗談で返してくれたと思う。

だから、選択としては、「IDをみせつつ冗談っぽく、何か言う」

これが大人としての自然な対応なのかなとも思った。

つまり、IDを見せてほしいと言われた理由は、なんだったのかはわからないけど(普通に年齢認証だと思うけど)、

いつものように店員さんと客という形式的な会話だけではなく、

もっとスマートに何気ない会話をしながらお酒を買うのが”大人の買い方”なのかもしれない。

つまり僕は、未成年に見えるような幼稚な態度でお酒を買おうとしていたのかもしれない。

そんなことを考えながら、「僕はまだまだ社会になじめず、精神年齢が低いのかもしれない。そして、もっと大人の雰囲気を出せる大人にならなきゃいけないな。」

なんて思うと、反省したり、しなかったり、、、