
つい先週New castleまで泊まりこみで【スパルタンレース】に参加してきました。
スパルタンレースとは、一言で言えば、
大人の障害物レース
こどもの頃、運動会とかで障害物競争をしたことがありませんか?
その過激バージョンです。
この動画を見ればなんとなく想像できるでしょう。
で、どんな障害物かというと、山の中に強引に道を作り、さまざまな仕掛けを施します。
距離は選べるのですが、今回は10㎞を走りました。
なんと今回このレースはコロナ後では世界初の大会だということで結構盛り上がりました。
ちなみに2つ参加し、1日目は夜のトレイルラン、2日目は本場のスパルタンレースです。
どちらも10㎞です。
まず1日目、、、
トレイルラン自体初めてだったのですが,
トレイルラン経験者の話を聞く限り、山道をひたすら走るのだと聞いていたのですが、
“スパルタン”トレイルランだったので、まさかの泥沼がメチャクチャたくさんある。
障害物は無いものの、ひざ以上までつかる沼地を走る走る走る。
沼地があることなんて知らないので、トレイルラン用に買ったシューズはいきなり泥まみれに。
まだそれくらいはいいのですが、これは
【ナイト】〝スパルタン”トレイルラン
始まりは日の沈む直前にスタート。全員絶対にヘッドライト持参ということで、僕は簡易に作ったあまり光の強くないライトで参加。
それが後になって、後悔することになるのですが、走り出して10分もしたら、辺りは暗くなってきます。
小さな矢印が道案内をしてくれますが、途中みんな見失うのか、蹴とばしてしまってその矢印が間違った方向を向いていたりします。(つまり道に迷ったら遭難する)
そして、僕は途中で一緒に走っていた仲間とはぐれてしまいました。
道は合っていたのですが、一人でライト一つで真夜中の山を、しかも泥沼だらけの道を走るのです。
メチャクチャ不安になります。ライトを消したら、星がキレイに見え、天の川も見えました。
でも目の前に手をかざしても見えないくらいの真の暗闇。
「あ、このドキドキ感は、日本で心霊&夜景スポット巡りをしていたあの時だ」
と過去を思い出しました。
あの時も何も見えない暗闇を、携帯の明かりだけを頼りに一人で突き進んでました。
まあ、今回は場所も本気の山奥なので、どんな恐ろしい動物が現れても不思議ではありません。
たぶんクモも蛇も熊も狼やワニとか、かわいいところではコアラやカンガルー、ウォンバットなどもいたでしょう。
立ち止まるとモスキート(蚊)に刺されまくります。
ちなみに、こことても需要なのですが、
このスパルタンレースに参加するにあたりある契約書を書かされます。
その内容はざっというと、
「このレースに参加して、大けがをしたり死んだとしても当社は責任を負いません」
という契約書です。マジです。
ナイトトレイルランもスパルタンレースもしかり、まあ、一歩間違えれば確実に死ぬと本気で思います。
さて、なんとかナイトトレイルランは終わり、一晩泊まり、翌朝はスパルタンレース(10㎞は障害物20個)。
先ほどの動画を見たとおりのような内容ですが、個人的に辛いのは、
・20リットルの水が入ったタンクを両手に持ち(つまり合計40㎏くらい)数百メートル持ち運ぶ
・50㎏の丸い鉄の球を運ぶ
・自分の体重以上の砂袋を持ち上げる
途中、「昔の奴隷の人ってこんなことしてたのかな」って思います。
パワー系は多いのはもちろんのこと(重さは男子と女子で違います)、モンキーバーと呼ばれる鉄棒などやロープなどで移動する障害物もたくさんあります。
また泥沼系で
・泥沼を這いつくばりながらほふく前進
・かなり長い距離の沼地を走る(歩く)
・沼池を潜ったり(文字通り潜水泳ぎで進む)
「いやいやうそでしょ」と思うような予想を裏切る障害物がたくさんあります。
あとやり投げや、炎を飛び越えたりもします。
ここでこれを読んでいるあなたは、
「なにが楽しいの?」
と思っているかもしれませんが、
大人になってから、泥んこになって、ここまで馬鹿みたいに遊んだことって、子供に頃以外にはないでしょう。
私もありませんでしたが、スパルタンレースは、そんな子供のころの泥んこになった記憶をよみがえらせてくれます。
というよりそれ以上です。
それでも「だからなに?」と思うでしょうが、そこがスパルタンレースのすごいところ。
仕事において人生において、ほとんどの人は本気で死の恐怖を味わった経験ってそんなに多くないはずです。
そして、そんな死の恐怖の経験は自ら進んで経験しようとする人は少ないです。
それを自分から進んで、そんな経験ができます。
スパルタンレースは〝たぶん”死にはしないものの人生観を良い意味で変えてくれます。
正直そこまで大げさなレースでもないですが、たまにレース中、
「もしここで落ちたら死ぬな」とか「一歩間違えたらヤバかった」なんて思うことは多々あります。
私生活でも仕事でも大体の「キツイな、つらいな」などの精神的にも体力的にもしんどい思いは、スパルタンレースに参加してみれば、そんなに大したことじゃなかったんだと思うでしょう。
それくらい勇気と根性と体力とか鍛えられますし、試されます。
もちろんこのレースは体育会系ではありますが、レースが終わった後は体力というよりも、精神面で成長している自分がいることでしょう。
そして何よりも、一生忘れられない思い出になります。
体と心にその経験が刻み込まれます。
さらに個人競技化と思いきや、意外とチームワークが大事になってくるので、大勢のメンバーで言った方が楽しさが倍増します。
ということで、次はいつ参加するかわかりませんが、興味ある人は連絡ください。
色々と死なないための対策を伝授できます(笑)
最後に今回のメンバーの写真。
これはスタート前の記念写真(多国籍軍団です)
ゴールの瞬間。写真見にくいけど、みんなドロドロ、、、。
言うまでもないですが、全身傷だらけの筋肉痛になります。
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