QRコード殺人事件

はあ~、めんどくせえ。

…と愚痴っているひで蔵です。

ちなみにシドニーはロックダウン中で、上の写真は金曜のランチタイムに撮った写真!街のど真ん中っすよ、これ。詳細はひで蔵が別アカウントで書いた文章を読んでくださいな

何がめんどくさいかというと、QRコードチェックインですがな。

オーストラリアに住んでいない人のためににざっと説明すると、こちらシドニーでは、レストランやパブに入るときはQRコードを使ってチェックインをしないといけません。

これはもちろんコロナ対策の一環で、万一感染者が出てしまった場合にそのQRコードチェックインの記録をもとに、そこから感染したかもしれない人を追跡するというもの。おかげでこのツイートのような「危ない場所のリスト」が出せるわけだ。

これ、リストのごく一部。かなり詳細でしょ?

それにしても、チェックインなんて言葉はホテル専門用語だと思っていたけど、このご時世になってからはもうチェックインの嵐ですね。

例えばだけど、はしご酒でもしていくつもの飲み屋を回ったら何回このQRコードチェックインをしないといけないんだろう?もちろん、訪れた飲み屋の数だけです。

だいたい、酔っ払ってしまったらそんなの忘れそうだけど、心配はご無用です。これを怠るとお店の方も罰金を食らうので、関所の役人ばりに「お主、通行手形を見せよ!」とチェックイン画面を提示するよう求められます…。

で、このチェックイン義務は今までは飲食店のみだったのですが最近シドニーではロックダウンになったという影響もあり、スーパーマーケットや小売店でも「あ~、ウチに入りたいならチェックインしてね!」と言われるようになってきました。

そしてなんと、バスの窓ガラスにもQRコードが貼ってあり、おお、ここまでやるか!と逆に感動してしまった。

かんじんのイッパン市民の反応ですが、

「ああ~面倒くせえなあ…。でも、これをやらないと感染者が出た時に追跡できないからしゃあないよなあ…良識あるイチ市民として協力しなきゃ」

と思っている人が大多数で、皆かなり協力的です。ヘタすると罰金も食らうという理由もあるけど。

しかしまあ、おれらのプライバシーはどうなるんだろ?これではオレの行動履歴はテキ(=政府)に筒抜けではないか!まさに「1984」(ジョージ・オーウェルの怖い本)の世界ではないの!とは思うけど、まあ一応政府も、

「このデータは純粋にコロナ対策だけにしか使いませんからね~、データも一定期間(28日らしい)経ったら廃棄しますからね~、大丈夫っすよ~。」と言っていることだし。ま、ここの所は大局的な見地に立って協力してやろうじゃないの。

とまあそんなチェックイン・アウトを繰り返していたある日ふと思ったのは…

「これ、犯罪のアリバイ作りにならない?」

もし、例えばですよ、ワタクシがどこかで犯罪を犯し…まあ銀行強盗でも殺人でもいいですが(よくない!)、その間共犯者に自分のスマホを渡しておいて、どこか別の場所でチェックインをしておくようにすれば、警察に尋問された時にも、

「いやあ~、僕はその時間はどこそこにいましたよ…チェックインもしたはずですしね。」とか言えばいいじゃない。

チェックインは普通スマホでやるんだけど、そのスマホを本人が持っているかというのは意外と盲点で、まあ警察はだませないと思うけど、時間稼ぎぐらいにはなるし、あまり頭のよくない(失礼)読者ならだませるかも。

それから、これも実際街角で見たんだけど、帽子かぶって、サングラスかけて、その上にマスクを着けている人がいたんですよ。

これだと、もう本当に人相がわからない。

アホみたいけど実際自分でやってみました。

自分と似た背格好のヒトを共犯者にし、同じ服装をしたら更に捜査をくらませるではないの。コロナのせいで、お店の人も「マスク取って下さいね」なんて言えないし。

これは…Covid時代にうってつけの犯罪小説が書けるかも??

…なんてくだらんことをヒマなので考えてました。

それにしても、早くロックダウン終わらないかな~。