私たちはカゴの中の虫です

ただいま〜〜〜!!

 

もう忘れられていることだろう。

私がこのSydney Platypusのメンバーだということを…。

しかも、このブログの言い出しっぺは何を隠そうこの ワ・タ・シ…。

 

 

 

8月末から1月初旬まで日本に滞在していた。

Jailより健康に悪い14日間のホテル隔離の後、5ヶ月ぶりに吸ったシドニーの空気。

最初に感じたのは…

 

「ここは天国?」

 

暖かな空気、輝く日差し、青い空、白い雲。

人々はビーチやカフェに集い、マスクもせずに談笑…。

世界の他の地域との格差に愕然とした。

 

 

 

そして、なんだか書けなくなっちゃったんだよね。

 

 

 

このブログを立ち上げた頃はシドニーにも陰鬱な空気が漂い、トイレットペーパーの買い占めや保存食の不足などが起き、プチパニックの状態だったんだけれど、

厳しい規制の後に日本とオーストラリアには大きな差ができてしまった。

あの頃は世界がどんよりと暗いからこそ、このブログでシドニーの美しい自然と空気感をおすそ分けしたいような気持ちだったんだけれど…。

 

 

 

日本を発った次の日に2度目の緊急事態宣言が出るなど、タイミング的に楽な場所へ逃げてきたような感覚があって、家族や大切な人たちを見捨てたような気持ちになった。

こんな、美しい場所に逃げてきた私が

「ここは素敵な場所ですよ〜」て…

 

書けない気持ち、分かるよね?

 

 

 

でもね、やっぱり世界中どこにいても、良いことばかりじゃありゃしない…。

隔離から解放されて1週間後には気づいていた。

 

そんなネガティブなことをここでは書きたくなかったんだけれど、そこから始めないといつまで経っても何も書けないと思った。

だから書かせてもらいます。

 

 

 

オーストラリアにいる私たちは虫かごの中の虫です。

 

 

 

時々罰金で取り締まられるようなすごく厳しい規制はあるのもの、わりと自由に生活できるし、マスクもいらない。

感染もないから安心してどこへでも行ける。

でも、これは虫かごの中での自由。

 

「ほーら餌だよ。」

て与えられた自由。

 

未だに国境は固く閉ざされていて、国から出られない。

入るのにも許可がなければ入れない。

だから日本の家族に会いに行けない。

親の死に目に会えないことが普通になっている。

州境にも厳しい規制があるから、オーストラリア国内でも他州に家族がいれば同じこと。

 

 

 

結局どこにいても得られるものと、諦めるものが違うだけで、楽な時代ではないんだよね。

どちらがマシか、ですらなく、どちらも悲しい。

 

 

 

そんな状況下、私は楽しいこと、満たされることにフォーカスする性格なので、これからも与えられた自由の中で面白おかしく過ごすのだと思う。

なんで今こんなことを書くかといえば、日本の大切な人たちへの言い訳なんだと思う。

ここだって、大変だけど、楽しいことにフォーカスして頑張っているんだよ、て言いたいだけ。

ただただ楽しいばかりの毎日じゃあないんだよ、て言いたいだけ。

 

まあ、そんな中で、このSydney Platypusでは、自分の「超人世理論」ブログみたいな皮肉はなしに、ほわ〜っとやっていきたいな、と思うので、改めてよろしくお願いしますね〜。