わたくしの自炊生活

こんにちは、ひで蔵です。

 

なにか食べ物のことを書かないといけない週らしい(?)ので、続けます。

さて、去年からのパンデミックワールド…ワタシも色々ありましたよ、これが(リストラとか)。

っていうか、2020年を5段階評価するとしたら、3以下の人が圧倒的なのではないかと。

とはいえ、どんな大変な時期でもそれなりの収穫はあるもんです、生きていりゃ。

 

Every cloud has a silver lining (どんな暗雲の裏にも輝きがある…みたいな感じかな)

という英語のことわざがありますね。これ結構好き。

ワタシの場合、新しい人とつながったり、本を集中して読めたり、といったこともあったけど、料理をするようになった、ってのも一つかな。

いやそれまでも、料理を全くしなかったわけではない。なんといっても、一人暮らし歴30年のベテランですから(悲惨、とも言えるが)、それなりに料理はしてきた。

でも、諸般の事情によりいつまでたってもテキトーなままだった。その理由をあげると以下のようになります。

 

ライフスタイル

白状すると、いわゆる月金九時五時という仕事をしたことがない(これってすごいのかな)。

ず~っとシフト制という勤務体系で働いてきたので、どうしても不規則な日常生活となる。そうすると、なかなか計画的に食料品を買い出しに行ったり、休日に作り置きの食べ物を料理する…などということが出来ない。

また、一人暮らしだとそこらへんのパブやカフェで食べたり、テイクアウェイをしたほうが効率的というのもあるので、「まあ、自炊しなくてもいいやな~」、となりがち。

職業

ワタシはず~っとホテルで働いてきた訳ですが、たいがいのホテルには社員食堂というものがあります。(まあ、これも昨今はコスト・カッティングというマジックワードのおかげでだんだん姿を消してきつつあるのだが…)
なのでお弁当を持っていく必要に迫られない、ということがある。

さらに、コンシェルジュをしていると、会食、というのが頻繁にある。自腹きって評判のレストランに行くこともあるし、レストランからご招待をいただくこともある。Pre-Pandemic Age では、もうこれが本当に頻繁にあり、毎週のように美味しいものを食べていたわけです。

話が脱線するが、この会食という言葉、昨今はめちゃくちゃネガティブ・ワードになってしまってません?会食に罪はないのに…

ただですね、コンシェルジュの大事な仕事の一つとして、ゲストに地元レストランを紹介する、というものがあるんですよ。だからローカルレストランを知っていないと仕事にならないので、これはアヤシイ行動では決してありません(強調)!

 

性格

自炊をするには、ある程度丁寧でマメな性格でないといけないと思うんですよ。

でもワタシはがさつというか、テキトーな性格なので、あまりきちんと料理をしようという意欲がない。しかも、ぶきっちょ。

「まあ、メシ炊いて、なんかじゃじゃっと作りゃいいじゃん!」というコンセプトなので、そりゃあ料理は上達しないわな。

嗚呼、それがパンデミックのおかげ?ですべてがおじゃんに。

自宅待機を半年くらいするはめになったので社食にも行けなくなり、レストランも一時はテイクアウェイのみになったり、営業再開しても人数制限があったりで、のんきにコンシェルジュを招いて会食、なんてやっている場合じゃない。

レストランがそんなだから外食もままならぬし、そもそも収入が減ったので倹約しないといけない。

「うわ~、こりゃあ自炊しなきゃ駄目じゃん」

と、なかば必要に迫られて自炊回数が増えていき、どうせ時間があるのだから、と料理系のYouTubeチャンネルをや、料理ブログをかなり見ていた。今から考えるとなんであんなに熱心だったのだろう?ヒマだったからかな。

でも、そうして自炊をしていると、

「あ、これは楽しいな」と思うようになった。

そして、これは当たり前すぎることなのだけれども、

「料理を丁寧に作ると、確実に味に反映する」

ということを身をもって体験したわけですね。

今までは、忙しいんだから…という言い訳をして手抜きクッキングをしていたのだが、有り余る時間をやり過ごすためにじっくりと(まあワタシなりに、というレベルだけど)料理をすると、

「あれ?俺ってこんなに料理上手かったっけ(あくまでも当社比です)?」

と思うくらい差が出る。

それこそ、ブロッコリーをただ切ってレンチンするより、きれいに株を洗って、塩ゆでをして氷水でさっと冷やしたり、電子レンジの代わりに蒸し器で温野菜にしたり…という手間を掛けるのとでは、本当に味が変わる。

そんな感じでけっこう自炊を楽しむようになり、2020年をやり過ごした訳っす。

今はまた定職に就くようになったので、以前ほど時間は割けなくなったが、幸いにして半年もそんな生活をしていると、ささっとそれなりの食べ物を作れる習慣というかスキルというかが身についたようである。

自炊したほうが健康的なダイエットにできる、というのは自明のことだしね。もう若くないんだから、この変化は喜ばしいことだと思います。

 

…といったことが、ワタシの食べ物に関わるトピックでした。

 

(でも、他人に食べさせるようなレベルではないと思う…)