日本に住んでいた頃、ゴーカートはゴーカートという乗り物だと思っていた。
シドニーに住み始めてから
「え〜、これってこういう意味だったの?」
と気づいた物がたくさんあったけれど、ゴーカートもその一つ。
シドニー郊外へゴルフに行った際、道端に見た看板。
Go Kart
ええええ〜〜〜〜っ!!!
これってあのゴーカートじゃん。
ゴーカートはgo とkartのtwo wordだった。
日本の広告等で時々目にした教会の名前で
〜〜バイザシー
というのも
— By the sea
つまり海辺の教会だということに気づいたのもシドニーに住み始めてから。
ダンボールを英語だと思っていた友人が一生懸命
ダンボォ〜〜ルゥ
とか巻き舌で言ってみたり、頑張ったけどどうしても通じなかった、なんて話しも聞いたなあ。
ヘアスプレーのケープもきっとKeepなんじゃないか?
プリンも多分Pudding なんだろうけど、シドニーではケーキの種類で、日本のプリンとは全く異なる。
シドニーでなぜPudding がケーキなのか不思議でならなかったけど、何かの勘違いから始まったのかもしれない。
数年前、「誰でもトイレ」の英語が Multifunction Toilet と書いてあるのを見た時には驚いた。
一体トイレが何をしてくれるっていうんだ?!
Multifunction なんて聞いたら、「ええ!?こんなことまで?!」と必要もないのに、あれこれ世話をやいてくれるようなビックリ機能付きトイレを想像してしまう。
鍵をかけ忘れて誰かに開けられちゃったら100%焦って、開けた方も開けられた方もいたたまれないカンジになってしまう、そういうプライベートな空間の無防備極まりない状態で、あれこれしてくれちゃうトイレなんて、余計なお世話だと思ってしまう。
で、「誰でもトイレ」、Multifunction Toiletが何なのかと考えたら、どうやら「多機能トイレ」=体の不自由な方が使うトイレ。
そこから誰にでも具合が良いトイレという意味で「誰でもトイレ」になったようだ。
つまりMultifunctionalではない。
オーストラリアではDisabledだったっけ?
訳す時にネイティブスピーカーに確認しなかったのかな?
…という具合に日本には不思議な日本語英語がけっこうある。
まあ、多くの日本人観光客がオーストラリアを訪れていた頃はシドニーのお土産屋さんで「Tツャソ」みたいな変なカタカナをよく見かけたから、外来語っていうのはそんなものなんだろうけどね。
久しぶりに長期間日本にいて、カタカナがやたらと増えていることに気づく。
中には意味が微妙に歪んで使われているワードもあって、その度に「ええ〜っ?!」となる。
一体どれだけの人が英語のスペルを知っていて、本来の意味を知っているだろう…。
いつか海外に住み、英単語を見て、ああ、こういう意味だったのか!
と私のように驚く人達がいるんだろうな…。
だから何っていう訳でもないんだけど、シンガポールの英語をsinglish というなら、日本のカタカナはJangrishなんじゃないかな、なんてふと思った。
日本人がLとRの発音を聞き分けられないことも含めて…。
シドニーに住み始めて数年経った頃、ようやく英語でコミュニケーションできるぐらいの英語力だったかと思う。
日本人の主食は米で、私たちはたくさん米を食べるんだと言ったつもりがすごくウケていたので、なんだろう…?と思い調べたら…
Liceはシラミだった。
あれから20年経った今もLとRを言い間違えることは多々ある。
…ちなみに選挙はElection。
Lだからね!
英語で選挙の話しをする時は気をつけよう。