名は体を表す…のか?

 

あなたは、同じ名前の人に会ったことありますか?

 

全世界的にみると、日本人の名前って割合オリジナリティが高いほうだと思うけど、それでも半分以上の人はイエスと答えるのじゃないかな。

先週、私が左利きという拙文を書いたが、実は名前もレアなんである。

(…といっても、ひで蔵じゃないですからね、もちろん。)

 

本名はここでは暴露しないが(どうしても調べたい!という人がいればすぐ分かる)、ひでナントカである。

 

これが、いないんだ。

例えばもっとレアな、一昔のキラキラネームってやつ?ならば、その名を聞いただけでいないだろうなあ~、と思うけど、私の場合、いそうでいない、ってやつです。

名前に「ひで」や、「ナントカ」がついている人はゴマンといるのだが、この2つが組み合わさった名前というのが、皆無に近い。

実際、私のこれまでの人生で会ったことは一度もない。学校、仕事、サークル、親戚縁者、近所の人…ゼロである。一人けっこう有名な俳優がいるけど、それは直接会ったわけではないのでカウントしない。

「ああ、オレは自分と同じ名前の人とは一生巡り合わずに死んでいくんだ…」と思うとなんともやるせない気持ちになり、人生の目的を失ってしまう(ウソ)。

 

ところが、なんと出くわしたんですよ(オバケじゃないんだから)。そして、その邂逅(かいこう:思いがけなく出会うこと)の経緯がこれまたレアすぎて。

 

今年に入ってから私はちょっとツイッターにはまっていて、ヒマがあると眺めている。

ふと気づくと新しいフォロワーがいて、その名をみると…

 

「オレと同じじゃん」

 

小さい頃に生き別れた兄弟を発見したようなうれしさだった(兄弟なら同じ名前なわけねーだろー!というツッコミはやめてね)。

しかもだ、彼もオーストラリア、シドニー在住。

これは確率からいったらどれだけ希少なのだろうか。

  • 世界の中で私と同じ名前を持っている人の数:まず私の名前は日本人に限られるので、これで既に少数派。しかもレアな名前。
  • レアな名前の人物が日本ではなく、オーストラリアに住んでいる
  • そのオーストラリアでも、シドニーという街に住んでいる

これだけでもかなりの低確率だろう。

更に、ツイッターでつながったという点も希少だ。ツイッターワールド、特に日本人ユーザーは匿名アカウントが非常に多いそうだ。他の国と比べても極端に多くて、75%だって!

かたや、実名アカウントを使っている割合は、2割にも満たない(日本人よ、何を恐れているのかっ??)

 

 

我々は、双方が実名アカウントを使っているその20%に入っていたからこそつながったわけで、もし我々のどちらかが匿名アカウントであれば単なるフォロワー同士の関係で終わってしまっただろう。いやそもそもフォローもしなかった可能性がある。

この確率の低さを算定することは出来るのでしょうか?誰か教えて下さい!

 

…ということで、これは是非顔を合わせて今まで虐げられていた者同士仲良くしようではないの!と同名会を持ちかけたところ、相手もこういう機会に飢えていたのかすぐ了解、さっそく会うことになった。

(これが同性なので、ロマンスに発展しないところが惜しいな…まあそれはいいか)

街なかの和食屋で飯を食うことにした。
(この和食、というところがキーですから、覚えておいてね)


まずはビールで乾杯し、お互いのんべえということも判明したのでさらに意気が上がる。相方も、実際に同じ名前の人に会ったことは初めてだそうだ。

いやあ~、この連帯感はレアネームを持ったものにしかわからない特権だなあ。

食べ物も来たので箸を取り上げ、「いただきます」となったが、彼が私の手を怪訝そうに眺めている…

「あれ、左利きですか?実はオレも…」

 

 

絶句した。ってか、笑うしかないっしょ、こりゃあ。

(もしかしてナイフとフォークを使うようなレストランだったり、バーガーショップだったら気づきにくいのでスルーしてしまったかもしれないよね。和食をたまたま食べてた、というところがポイントなんですわ。)

そもそも、彼に会ったのは先週の左利きの話を書いている頃なのである…偶然にもほどがあるぜ。

 

 

ここ最近の人生におけるハイライトだったのでここにご報告させていただきます。

 

※最後に断っておくと、漢字は違っていた。っていうか、私の名前の漢字は極端にレアな読み方をする。漢字だけで書かれていた場合、いまのところ100%正確に読んでもらえたことがないし、死ぬまで読みも漢字も同じ、という人には出くわさないだろうと、かなり確証を持って言える。