余剰在庫10%!あなたならどうする?

先日常連のお客様と話していて
「余剰在庫が10%あったらどうするか?」
と言う話に。

数秒考えて・・・
うーん・・・

「処分しますかねぇ」

と思いついたままに答えたら、

「えぇぇ?!」

と、ビックリさせてしまったので、
(Kさん、すみませんでした!苦笑)

え???そうか・・・
いや、ちがうのかなぁ(汗)

と、その後それが頭から離れず、
では何がベストな方法なんだろう??
と、一人で考え続けてました。

ホント、こういう風にいつも、
頭の中でひとり哲学してしまうんですよ、、、

いきなり「処分」ってのは
短絡的に聞こえたかなぁ・・・汗
(スミマセン!)

でもやっぱり・・・
処分しなければいけない時はあります。

※でも、その前にあれこれと手を尽くす
というのが前提です♪

在庫はランニングコストの一部ですから、
持っているだけでコストがかかります。
コストだけがかかって、
プロフィットに貢献しないものであれば
いくら最初の投資額がかかっていたとしても
手放すことがトータル的に見て
良い結果になることはあります。

とはいえ、実はうちの場合は
あまり処分することってないんですよね・・・
だから、あんまり実感なかったのかも。
(なんじゃい!笑)

その証拠に、実は・・・
お店が今の場所に引っ越してくる前のビルのときって、
ゴミ箱契約すらしてなかったんです。
(10年位前の話!)

普通シティ内でビジネスをすると、
有料のゴミ業者と契約して
専用のゴミ箱を持ちます。

青い色のJJ Richardsとかいうビンを
シドニーにお住まいなら見たことが
おありかと思うんですが、あれですね。

ビルに入っている場合は、
そのビルで契約されているので
自分で手配しないで良いんですが、
単体の場合はほぼ契約必須です。
そしてこれが月に何百ドルと、
結構な金額かかるんですよね。

現在の店舗は、
ビルで契約しているので、
ビルのごみ置き場に持っていけばOK!
(その分、もちろん管理費に毎月含まれています・笑)

しかし正直、当時は
そこまで必要なかったってことなんですよね。

買取が出来なくて引き取った本も、
お買い上げの方に差し上げたりします。
プレゼント用のバスケットに足していくうちに
いい感じに消化されていくし、
個別に「はっ」と気づいたら
「これ、お客様から頂いたんですけど
良かったらいかがですか?」という感じで
密かにマッチングしつつ
プレゼントしていきます。

私自身も無駄にしたくないって思うし、
それで喜んでもらえるなら一石二鳥だし!

本は本当にボロボロなもの以外は
そんなこんなでどうにか消化されていくし、
営業時間中に出るゴミって大したことなくって
通常は自分のお昼ご飯等のゴミが出るくらい。

本って・・・賞味期限が
食品に比べるとぐんと長いだけに、
時間さえかければそのうち
有効活用されて消化されていくんです。

あと、そもそも売れないと思うものは
最初から買わない、というのが古本業界。
捨てるものってそんなにないのかもしれません。


そういえば、
「本は捨てられない」
「ゴミ箱に入れるなんて出来ない」
という方って本当に多い。
わかる・・・わかります。

私も最後までどうにかこの子を
活用してあげよう・・・と本に対して思う。

その結果、古本で栞を作ったり、
ビジネスカードを作ったり。
会計のレシートを貼る台帳も、
古い雑誌のページをリサイクルしたり・・・

古本屋だからこそできるリサイクルは
色んな形で可能な限り行っています。

さらに最近は、古本のポジションが
微妙に変化してきて、
よりコレクター物寄りになっています。

そうするとどんなに古い本でも、
実は絶版で超レア物とか、
そうでなくても貴重なものが結構ある。
だからますます処分できない(笑)業界になってますね。

話を戻します!

なので
「余剰在庫が10%あったらどうするか?」
の答えは・・・

・サービスの一環として必要な人にお渡し喜んでもらう。
・古い全集、大判の洋書などは、店内のオブジェとしてインテリアに活用してみるのも可能。
・ただし、本の状態や内容が本当に古くなってしまったもの、衛生的でないものがあった場合は、保管しておくことが他の本の劣化に繋がるので、やむを得ず「お役目ご苦労様でした」と感謝して処分をさせて頂く。

ですかね。

ただこの答えは、先日
求められていた答えと違っていた気がしたので(^^;)
(そしてもちろん、この答えは業種によって
全然違ってくると思うんですが)

もし・・・
私が飲食業に従事していて
10%の余剰在庫を抱えてしまったら・・・

と考えてみた。

早く使い切るべき食材が倉庫に10%。
それらを消費しつつ、
お客様にも喜んでもらえて、
次の来店に繋がる方法は何か?

ひたすらそれを考えるのみ。

目の前の材料を使って、
次の利益に繋がる方法とは
どんな方法が考えられるか。
(これ、マネージャー級の幹部に宿題で
ひとつずつ考えてもらったら、よいですねぇ?
んで、皆の意見を聞いて、一番良いものを採用とか)

これは、なかなか面白いゲームですよ(M!笑)

さ、話を戻して・・・

まず思いつくのが、
おまけ・サービスとして活用!

余剰在庫で出来る一品料理を作って、
来られたお客様にサービスで
「今日は当店をお選びいただきありがとうございます^^」とか、
「いつもありがとうございます^^良かったら、こちらシェフからサービスです」と、
お出しするかなぁ。

サーブ時もこの機会を最大限に
喜んでいただけるように、
特別感、感謝が伝わるように心を込めて。

意外とこういう感謝をしっかり伝えるタイミングって少ないから、その機会だと思えば、使っているのは余剰在庫だけど、お客様に与える喜びやリターンはかなり大きいかも。
これ、オーナーさんが自らご挨拶して、一品の説明をしながら回っても良いよね。
そういう特別感のあるサービスって、お客さんだったらすごく嬉しいし、その嬉しい体験が本能的に残るから、また何かの時は来ようってなるし、口コミするんじゃないかな?

やっぱりこういう時、ホールの人のちょっとした一言とか笑顔とかがキーポイントなんだよなぁ。
その辺の人事も大事ですよね。

続いては・・・

スタッフさんに還元!
人材投資に活用!

それでもまだまだ消化しなければいけない余剰在庫があれば、それを使っていつも頑張ってくれているスタッフさんに豪華なまかないだったり、パーティするのもありかなぁ。(ていうか、私がスタッフだったら、かなり嬉しい!笑)
このときも、「いつもありがとう」とマネージしてる人が感謝を伝えてモチベーション、一人一人の存在意義を感じてもらう機会にする!とかね。
上の人に認められるって嬉しいですよね^^
スタッフさんの幸せがチームワークに繋がるし、目の前の利益は生まないかもしれないけど、ビジネスのベースとなる人材にその余剰在庫のコスト分を投資するという考えでいけば、これも有効な気がします。

最後は・・・

キャンペーンをする!

今はSNSで瞬間的に、お店を愛して下さっているファンの皆さまに、おすすめなどの情報をPR出来る時代なので、余剰在庫で出来る特別メニューを考案したら、インスタグラムなどで「今日明日2日間のみ!」など期間を限定し(ちょっとお手頃価格、または思い切って無料でも良いんじゃないか?!)、そういうSNSなどのメディアを活用してご来店を促すというのもありですよね。これは、既に持っている在庫の価値を、広告・PR・販売促進に転投資したという感じで、かなり有効なリサイクルかと。

考え始めると、余剰在庫など一見「どうしよう」と思うような状況でも、出来ることって本当にいっぱいありますね~?!段々楽しくなってきませんか?(笑)
そもそも、あるものを再利用してお商売するのが古本屋なので、こういう状況打破案をあれこれ考えるのは結構好きなのかも?!!

出来る限りお客様に楽しく還元できたら良いですよね。

でも・・・
最終的には手放す方が一番良いこともあります。
手放しても、他のところでバランスがとれていれば、
多少のロスは仕方ないことも多いのも事実。
ビジネスの規模が大きくなればなるほど、
このロスはコントロールしづらくなるかも。
(うちは個人商店なので、かなりコントロール可だな・・・笑)

さぁあなただったら、
余剰在庫10%どのように活用しますか!?

こういうことを考えるのって、
いかなる業種の方でも有効な気がします。
あなたもぜひ、あなたなりの販売促進ゲーム、考えてみてちょ~🎵