人生の中で出会ってよかった1冊♪

うちの古本屋では読書会を開催しています♪

基本的には、毎月1回ペースでしたが、
昨年からオンラインの回を本格スタート。
現在は月の前半にオンライン版、
後半にリアル版の月2回を開催中!

これまで64回を行いました。

先週末はオンライン版の回ということで、
閉店後にカウンター前で
ZOOMを繋いでリモート開催~!

紹介する本と、
飲み物を用意して・・・と。

 

いざ、スタート!

皆がそろったら画面越しに乾杯し、
ちょいとウォーミングアップ!
そして本の紹介をし合います。

制限時間は一人5分。

基本的にはスクリプトを見ずに
フリートークで語ってもらいます。

その後、その本に関する質問や
関連話題へと派生してゆき、
次の方へ~という具合。

全員の本紹介タイムが終わったら、
自由にいろんな話で交流タイム。

今回は全て日本からのご参加という
珍しい会だったので、
日本のリアルな状況なども聞きつつ、
あれこれ話しながらあっという間の2時間。

こうして、世界どこにいても
同じひとときを共有できる環境がある
ということがありがたい限りですよね。

今回私がご紹介したのは
先ほどの写真に写っていました
「ある小さなスズメの記録」。

本の装丁、表紙デザインだけでなく、
ストーリー全体がまるごと、
とてもとても美しい1冊なんですよ。

第二次大戦下のロンドンでの実話記録。
爆撃で、家の屋根を失ったり・・・
というようなことが日常に起こっている
戦時下の緊迫した状況のなかで、
クレアさんは親に見捨てられたばかりの
幼いスズメを拾い連れて帰ります。

この本が出されたのが
確か1952年だったと思うんですが、
アメリカやヨーロッパでは
空前のベストセラーとなったらしいです。

そしてこの日本語訳は2010年に発行。
そこに50年以上の空白があるんですが、
その間、誰にも日本語訳されなかったのかなぁ?
もしこれが日本語の初翻訳だとしたら、
よくぞ見つけて翻訳してくださいました!
とお礼を申し上げたい気持ちになりました。

こんな素晴らしい作品に出会えたことに
感謝が溢れる・・・そう思える作品でした。

そして梨木香歩さんによる素晴らしい訳!
どなたがキャスティングしたのか存じませんが、
この組み合わせを決定した方にお礼を言いたい!

完璧なマリアージュなんですもん♪

スズメの記録・・・?
って思われるかもしれませんが、
いやいや、読んでみればわかります。
(ていうか、この素晴らしさ、分かってほしい!ww)

静かに、格調高く、ユーモアも交え
語られるスズメとの交流。

淡々と綴られていて、
ドラマティックな書き方はないのに、
最後津波のように押し寄せる感動。

最後の1ページで涙が溢れ、
少なくとも数分はしゃくり泣いたよ・・・(T_T)

人生の中で出会って本当に良かった。
そう思える本って実はそんなに多くない。

これは私的にそのリストに入る1冊。
名著でした。

そんなこんなで、
今回も読書会無事に終了~♪

いつも読書会のあとは、
「あ~今日も良かったな!」
と幸せな気持ちになる^^

☆あなたの心を震わす1冊に出会える・・・
かもしれないビブリオ読書会♪
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