ホテルって…出るんですか?

こんにちは、夜勤生活でゾンビ化しつつあるひで蔵です。

 

ゾンビ化といえば、よくホテル業界で言われているのが、

 

「…ホテルって、アレ、出るの?」

 

アレ、は、そう、あれ。

幽霊、ゴースト、怪奇現象…

 

一応断っておくと、僕はそういう霊感みたいなのがゼロ人間なので、そういう経験をしたことがなく、当然ホテルでも見たこと、経験したことはありません。

 

でも、やっぱりいるみたいですね。

 

以前働いていたホテルのいくつかは建物が古く、一つは中央郵便局だったし、もう一つはオフィスビルだった。

なんでも、それらのホテルでは当時働いていて亡くなった人が、時折その当時の服装で現れるそうな!

やはり、そういった人たちは深夜に現れるようで(なぜだろう?)、そんな時間に働いていなかった当時は気にしていなかったんだけど…

 

オレ、最近は夜勤してるんっすよね。まさに、「草木も眠る丑三つ時」に、バリバリ仕事してるわけです。

しかも、夜勤業務の一つとして、

「館内見回り」というのがあります。

ホテルを上から下まで、非常階段や倉庫も含めて巡回し、問題がないかをチェックする任務です。

それを、真夜中を過ぎた深夜にやるわけです。

まあ、今のホテルはピカピカの新築なのでそういうおどろおどろしい雰囲気は皆無なのでいいんだけど、古色蒼然としたホテルのがらんとしたエリアをそんな非常識な時間に歩くのは、怪奇現象を信じないオレでもおっかないだろう。

 

で、たま~にですけど、そんな時間でもウロウロしているゲストがいるわけですよ。

こっちは、「こんな時間に歩き回っている人なんていないだろ!」という先入観で巡回してるので、無用心にエレベーターから足を踏み出した瞬間に誰かに出くわすと、

 

「出た~~~っ!」

ってなりますよね。多分相手もそう思ってるんだろうけどさ。

それから、ホテルの客室で亡くなる人っているの?という質問もありますが…。

はい、います。

オレの今までのホテル歴でも、そうですね、4-5人は客室で亡くなってます。

もちろん、現在僕が働いているホテルは新品なのでそんな事件は起きてません。どうぞご安心してお泊りくださいませ…。

(ここ強調しないと、うちのボスに怒られるからね)

だって考えてみてもくださいよ、大きなホテルだと毎晩何百人もの人が泊まっているわけで、その中には高齢者もいるし、病気を抱えている人もいるわけです。病院や老人ホームほどではないけど、そりゃあ長い期間で見ると死亡者は出るよなあ…。

大体は、突発的な病気で亡くなるケースですが、え~、なんと言ったらいいのか、ご自分でお亡くなりになるケースもありますなあ。幸いにしてそんな現場には出くわしてませんが。

そういう事が起きた部屋は、ちゃんとお祓いというか、こちらの場合は牧師さんが来てお祈りをしたりとかしましたが、しばらくしたら普通に売りますからね…。脅かして申し訳ないですけど。

で、この部屋はいわくつきだから最後まで売らない、なんてことは、少なくともオーストラリアではありません。

こんなことを散々書いておいて気休めにもなりませんが、まあ人は遅かれ早かれ亡くなるものなので、あまり気にする必要はないかと…。

さあ、あなたが次回泊まるホテルの部屋はどうなんでしょうね??