こんにちは、夜勤明けのひで蔵です。
うわ、オレの担当の土曜日もはや午後三時。
今回は、1ミリも準備していません。やべ。
穴を開けてしまってもいいかな…と思ったのだが、変なところで真面目という因果な性格の人なので、今回はフリーハンドで書いてみましょう。
気がついたら勤めているホテルが新規開業して1ヶ月が経っていた。夜11時から朝7時までのシフトを4回繰り返した勘定になる。
なんとかなるでしょ、とは思っていたものの、なんといっても慣れない時間帯の仕事。心身の影響はいかばかりだろうかという漠然とした不安はあった。
日付をまたいで働くことの違和感は未だにある。例えば一緒に夜勤をする同僚と、仕事が上がる時に挨拶をするが、それが
「じゃあまた明日!」ではなく、
「じゃあまた今晩…え?今晩また会うの?」となる。
別に同僚と1日に2回会うのが嫌なわけではないが、こういう時はなんとも因果な仕事だなあ、と思う。
それでも、夜11時にきりっと身支度をし、仕事場であるロビーに足を踏み入れると、長年の経験で背筋が伸びて気分がシャキッとする。
業務を始めてしばらくはまだ夜の賑わいの名残があり、電話が鳴ったり宿泊客とのやり取りもあるが、それも零時を過ぎると徐々に静まっていき、ついに全くの静寂が訪れる。
それでもホテルは活動をやめない。ちょうど、いくらぐっすり眠っていても心臓はゆっくりと鼓動しているかのごとく。
そんな中でホテルが円滑に回るように、あちらこちらに出現するほころびを修正するのが私の役割だ。
もちろん華々しい仕事だって好きだけど、こういう縁の下の力持ちといった仕事も悪くはない。
私が仕事をしているデスクの横には、大通りに面した大きな窓がある。
淡々とそういった業務をこなしていてふと気づくと、ビルの合間から見える空が徐々に明るくなってきている。いまの時分だと朝の5時頃だ。
今日も無事に終わりそうだな、と軽い安堵を覚えながら、仕事の最後の詰めにかかる。
こういう時、しみじみとホテルで働いていてよかったなあ、と思う。どこがどう、とは上手く言えないのだが、ひとつの城を、時間というバトンを渡しながら皆で守っていくような感じ…が好きなのかな。
…オートパイロットで書いたら何やらエッセイのようになってしまったが、おそまつさまでした。
(はて、来週のネタはどうするべ)