バーチャルシティー Tokyo

20数年ぶりに長期で日本に滞在しているのだけれど、色々な意味で良い機会だったな、と思う。

 

 

Sydney Platypusから見た東京は…

 

 

バーチャルワールドの充実が激化している。

充実といえば聞こえがいいけど、激化と言えば批判に聞こえるね。笑

 

 

 

マンガ、アニメーション、ゲーム

全てはバーチャルな世界が繰り広げられるツール。

 

 

 

私たちはコロナ規制で、非現実的な日常を強いられた。

なんというか、調子が狂っちゃったという感じだよね。

 

 

人の脳は変化に弱い。

元に戻そうという恒常性の働きで、失われた日常を埋める何かを求めた。

 

 

オーストラリアでは、家族や親しい友人との時間に充実を求め、近所の散歩、エクササイズなど、アクチュアルに心の満足を作ろうとした。

一方、日本ではバーチャルワールドをそれに充てたのだと思う。

 

 

鬼滅の刃が記録的な大ヒットとなったのも、コロナ規制が影響しているのだろうし、

テレビやポスターなど、なんだかやたらとアニメやゲームの広告を目にする。

VTuberなんてものも日本のバーチャル激化の現象のひとつなんだろう。

 

 

良いとか悪いとかではなくて、とにかくなんだか不思議な世界。

この仮想現実社会が更に進めば、私は不思議の国に迷い込んだアリスのような気分になるんじゃないかな。

 

 

で、仮想世界で心の充実をはかるというのはどういうことなんだろう…と考えてみた。

 

 

リアルな現実では満たされないということ?

 

 

まだよく分析ができていないんだけれど、あまりそれをしたくないという気持ちなんだと思う。

批判してしまいそうだからかもしれない。

随分長いことシドニーに住んでいるけど、私のアイデンティティーは日本人。

できれば批判なんてしたくない。

日本は素晴らしいと思いたいし、自分が日本人であることを誇りに思いたい。

バーチャルワールド発展の先に、リアルワールドの充実が待っているといいなあ…。