笑うと勝ちよ

笑顔を向けられて、笑顔を返さずにいるのはなかなか難しい。

相手がニコニコしているとついこちらも笑顔になってしまうもの。

それができない時、それは心に余裕がなく自分の陰鬱とした世界にどっぷりとつかっている時。

2004年にイタリアに旅行に行くまでは「イタリア人は陽気でフレンドリー」そんなイメージを持っていた。でも実際に行ってみるとシドニーに住む私にはそう感じられず驚いた。

その当時のシドニーでは、カフェやレストラン、リテイルなどに行けば店員さんがニコニコしながらまるで友人に話しかけるように「Hi, How are you?」と声をかけてきたものだった。

あの頃、オーストラリア人は先進国で最もHappyでフレンドリーな国民性だったのだと思う。

16年が経ち、ショップではそんな笑顔を見られなくなってしまったのだけれど、考えてみると、その若いショップアシスタントは2004年のあのシドニーを知らない世代なのだ。

相変わらずフレンドリーな国民性ではあるけれど、以前よりも幸福度が落ちているのかと思うと少し悲しい。

だから、自分自身が元気な時にはショップの見ず知らずの店員にあえて笑顔を向けてみる。

笑顔は移るものだから、大抵の場合は相手もつられて笑顔になる。

自分に余裕がある時は、相手が笑顔にならなくともしつこくニコニコしてみる。

しつこくニコニコすると相手もつられてふと顔がほころぶことがある。

それは私のささやかな笑顔チャレンジゲーム。

笑うと勝ちよ…

なかなか面白くて素敵なチャレンジなので皆さんも試してみては…?