冬の終わりのある日曜日。
いつものドッグパークへ午後の散歩…
暖かく緩やかな日差しの下、のんびりピクニックをする家族連れがちらほら。
気持ちよさそうに芝生やビーチを走り回ったり、じゃれあったりする犬たち。
公園を出て歩き始めると遠くに7-8人の少年達がボールを抱え走って来るのが見えた。
1人が明らかに私を見据え、こちらに向かって同じペースで走って来る…。
私との距離が縮まると満面の笑顔でぱっと開いた手を挙げた。
私は驚き、目を見開く。
そして同じように大きく開いた手を挙げる。
パシッ
互いの手と手を合わせてすれ違いざまに Hi-5!!
ニッコリ笑う少年に続いて全員が次々に手を挙げすれ違いざまに Hi-5!
走り去ってからリーダーの少年が大きく手を振り私に叫ぶ。
Thank you!!
私は振り返り高く手を挙げて応じ、心で叫ぶ。
Good luck!!
祈りとも言える心の叫び。
全ての子供達が人生を存分に味わい楽しめるように!!!
万事がうまく行くように…
なんて祈りはしない。
より多くの様々な経験をすることこそが貴重な宝。
辛い出来事があってこそ、こんななんていうことはない特別でない日曜日が最高の瞬間になる。
Thank you!!
は私の方なんだ。
ねえ、知ってる?
たかだか数秒のちょっとした出来事で
「ああ、生きてて良かった」
と思わせることができるんだよ。
心がこの上なく暖かく気持ち良かった。
ありがとう!
言葉を交わしたこともない、見知らぬあなた達が今日の私の世界を天国に変えてくれた。
人と深く関わろうと、関わるまいと、毎日誰かに最高の瞬間を与えることができる。
もう死んだ後に天国を目指すのはやめて
今、ここを天国にしようよ。
そうすれば世の中のほとんどの問題が解決するよ。